部会長挨拶

東京家政大学 潮田ひとみ

 2023 年度からの2年間、被服衛生学部会の部会長として部会運営の重責を担うこととなり、責務の重さを痛感しております。副部会長の潮田先生をはじめ役員の先生方にご協力いただきながら、微力ではございますが、部会運営に尽力してまいりたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 被服衛生学部会は、「被服衛生学領域の研究・教育を推進し、併せて家政学の発展に寄与すること」を目的として、1976年に被服衛生学研究委員会として発足し、1979年に現在の名称に改称されてから、今年で47年になります。先人の先生方の熱意とご尽力のおかげで、被服衛生学部会が継続されてきたことに感謝し、若い部会員の皆さまに引き継いでいかなければならないと考えています。
 本部会の主な事業は、被服衛生学セミナー、講演会や公開講座の開催、部会誌の発行などです。1981年に「日本家政学会被服衛生学部会会報」として創刊されてきた部会誌は、2009年第29号から「被服衛生学」と改称され、2022年度には第42号が発刊されました。
 また、数年間オンライン開催としてきた被服衛生学セミナーですが、今年度は、2023年8月に『新たな気づきと意識改革』をテーマとして奈良女子大での対面開催を予定しております。また、7月22日に「障がいとファッションー被服衛⽣学分野から多様性への貢献を考える―」 というタイトルでオンライン講演会を計画しています。部会員相互の交流と親睦の機会が少なくなっていることは非常に残念ですが、ご案内が届きましたら、是非ご参加頂きますよう、お願い申し上げます。
 日々の衣生活においても、コロナ禍での新しい生活様式においても、超高齢社会においても、被服衛生学の研究分野である「衣服と健康の科学」はますます重要となっています。部会員の皆さまと親睦しつつ議論を深め、講演会・公開講座を通して社会に発信していきたいと考えています。
 末筆になりましたが、部会員の皆さまのご健康と益々のご活躍をお祈りいたしますとともに、被服衛生学部会活動への一層のご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

2023年6月22日