(一社)日本家政学会被服衛生学部会

平成 30 年度 第 37 回被服衛生学セミナー報告 - 夏の暑さとヒトの健康-

37 回被服衛生学セミナーは、2018830(木)・31 日(金)に開催されました。昨年度は学会の合同セミナーでしたので、一年ぶりの部会単独開催となりました。東京オリンピック・パラリンピックを控えて、温暖化、暑熱環境を充分に把握するとともに、暑熱環境化での体温調節をはじめ熱中症に陥るメカニズム等正しく理解し、人体と環境の間にある「衣服」について改めて考えてみることを目的としました。今回は関東地区担当ということで、共立女子大学での開催となりました。

1日目は一般公開講演4件、2日目は研究発表3件、海外研修報告1件、企業からの講演2件を行いました。見学会は地の利を生かして、1日目のセミナー開催前に気象庁東京都千代田区大手町 1-3-4)の見学、2日目のセミナー終了後に江戸友禅のギャラリー見学(東京都渋谷区本町4-10- 3)を行いました。懇親会は1日目終了後に学士会館で開催されました。 セミナー参加者は、正会員 37 名、学生 11 名、非会員 7 名でした。初日は一般公開講演とし、一般参加者は無料としました。 8 月末の開催でしたが、両日とも非常に暑い日で、タイムリーなテーマでのセミナーが開催できました。

1)講演

1 日目は、以下のように一般公開講演4件が行われました。「暑熱環境」について、人体側からの視点と環境側からの視点でのご講演、日本人の耐暑性、子供の暑熱環境対策と多方面から暑熱環境についてのお話を伺い質疑応答も活発に行われました。

一般公開講演 1:「熱中症の病態と救急医療」三宅康史氏(帝京大学医学部救急医学講座教授)

一般公開講演 2「我が国の暑熱環境と今後の環境予測」登内道彦氏(気象業務支援センター)

一般公開講演 3:「日本人の耐暑性と快適温度-熱帯地住民との比較-」栃原裕氏(九州大学名誉教授)

一般公開講演 4:「暑熱環境と子供の保育」田代幸代氏(共立女子大学家政学部教授)

2 日目は以下に示す研究発表3件、海外研修報告1件、企業からの暑熱環境に対する機能性衣服の講演2件が行われました。

研究発表 1:「マレーシアの小中学校におけるPendidikan Kesh ihatan(健康教育)木場雪香氏(群馬大学大学院)

研究発表 2 「体幹部圧迫が身体に及ぼす影響運動力学的観点から」伊豆南緒美氏(文化学園大学大学院), 佐藤真理子氏(文化学園大学)

研究発表 3: 「効率のよいコンプレッション型ランニングタイツの圧設計に関する基礎的研 究-30 分走行による人体影響の観点から―」加藤礼菜氏, 坂下理穂氏(京都女子大学大学院), 諸岡晴美氏(京都女子大学)Shih- ping Lin,  Pei-te Shen 氏(Taiwan Textile Research Institute)

海外研修報告  「メルボルン道中記」三野たまき氏(信州大学教育学部教授)

講演 1 :「空調服の開発と着用効果」市ヶ谷弘司氏(株式会社空調服セフト研究所)

講演 2 :「学校学生服の変遷と求められる快適性」原田秀典氏(菅公学生服株式会社)

2)見学会

①気象庁見学
セミナー会場から徒歩 10 分のところに気象庁があります。今回は1階にある気象科学館と職員の方が 24 時間体制で働いている現業室 の見学を行いました。窓越しですが実際に気象情報が全国に配信される現場が見学できました。

江戸友禅(シルクギャラリー)見学

新宿にある小さな江戸友禅の工房を見学しました。作家の成瀬優氏の非常に繊細な作品に触れることができました。

本セミナーに参加いただきました先生方、大変お忙しい中ご講演を引き受けてくださいました講師の先生方、そしてセミナーの運営にご協力いただきました実行委員の先生方に心より感謝申し上げます。特に顧問の田村先生には講師のご紹介をいただきました。部会長の小柴先生にはプログラムのご相談にのっていただきました。心より感謝申し上げます。また、何よりご多忙にもかかわらずご参加いただきました皆様に厚くお礼申し上げます。お陰様をもちまして大変盛会裏に終了することができました。ありがとうございました(実行委員長 丸田)。

写真 1 講演中の三宅先生
写真 2 気象庁現地見学
写真 3 江戸友禅の工房にて作家の成瀬優氏とその作品
写真 4 1一日目セミナー終了後(大学内にて)

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