28巻 研究室紹介 滋賀大学教育学部與倉(被服学)研究室

【研究室紹介】

滋賀大学教育学部 與倉(被服学)研究室

滋賀大学教育学部 與倉弘子

1. はじめに
滋賀大学は、彦根高等商業学校以来86年の歴史をもつ経済学部(彦根市)と、滋賀県師範学校以来133年の歴史を持つ教育学部(大津市)の2つの学部で構成されています。教育学部には学校教育教員養成課程、環境教育課程、情報教育課程の3つの課程があり、私は学校教育教員養成課程生活・技術教育コースと環境教育課程生活環境分野、大学院教育学研究科教科教育専攻家政教育専修を担当しています。担当授業科目は小学校教員養成課程の基礎科目、生活・技術教育コース専門科目、環境教育課程生活環境分野の専門科目等で、幅広く概略的な「被服学」を担当しています。今年度の与倉研究室では、教育学研究科修士課程2回生1名、生活技術教育コース4回生2名、環境教育課程4回生3名が被服学をテーマとした修士論文、卒業論文に取り組んでいます。

2. 研究の概要
研究テーマは、被服材料学をベースにして、肌触りのよい繊維製品の素材特性と性能評価に関わる研究と、被服教育の教材開発に関わる研究の二つに大別されます。最近のテーマは、繊維製品の性能評価として、(1)衛生用品に用いられる不織布の性能評価、(2)充填材料としてのリサイクルわたの性能評価、(3)繰り返し洗濯による肌着やタオルの性能耐久性などを行っています。被服教育としては、(1)布の紫外線遮蔽性の評価や生分解性繊維製品の性能評価と環境学習、(2)地域の伝統織物の性能評価と地域学習、(3)綿の栽培、藍の栽培をベースとした総合的な学習教材の開発などを行っています。

3. 最近の研究と活動
家政教育講座の被服学研究室と称しても、研究スタッフは私一人です。もう少し落ち着いて研究をしたいと思うのですが、独立法人化してから特に多忙になり、その時間を取ることが体力的にも能力的にも厳しい状況になっています。それでも、被服学に関心を持った教師がひとりでも増えることを願って”環境を着る-こころと身体の快適性の科学-”などと大風呂敷を広げて、小学校の教師を目指す学生対象の必修科目で「被服学」を宣伝しています。最近の教育学部では、小・中・高等学校への出前講義や現職教員の再教育が益々重要な使命となり、来年度からはさらに「教員免許状更新講習」に多大な労力を費やすことになりました。このような教育活動において、幅広い知識を得て新しい研究の動向を知るために、被服衛生学部会の夏季セミナーや部会報は貴重な情報源となっています。

私と同じような立場の方々と協力し合って、共同研究の推進や講習用テキストの開発ができたら嬉しいと思っています。今後とも宜しくお願い致します。

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