27巻 大学院生の声

【大学院生の声】

社会人ドクターの日々
九州大学大学院芸術工学府 博士後期課程 佐藤希代子

学士も修士も教育学で学習した私は、中学・高校の教員を経て、現在はデニムや制服の産地である倉敷にて短大の教員をしている。中学・高校では、消費者・生活者の立場での授業展開が主であったが、短大では生産者の立場での授業が求められている。就職する卒業生は企画分野で採用されることも多く、授業担当は被服衛生分野であるが、勤務校では商品企画・デザインに役立つ芸術工学という観点からの授業を望まれている。このような状況で、九州大学大学院にて綿貫先生のお世話になることとなった。

衣服の着心地というのは生理学的にも心理学的にも行動学的にも影響を受ける。そこで、ヒトを取り巻く環境としての衣服の設計条件、基本理念、応用デザイン等について、ヒトにとって優しく、環境にも優しい衣服のデザインに活かせるべく研究を計画しており、現段階は圧刺激と生体の反応について研究の過程にある。

十数年前、綿貫先生が大阪市立大学にいらした頃、研究生としてお世話になったご縁もあり、今回もお世話になっているのだが、最近は研究が停滞している。博多のある西の方に向かい、いたらない院生の現状をわびる気持ちでいっぱいなのであるが、そんなことするよりも少しでも研究を進めて・・・という日々を悶々と送っている。

プライベートでは小学生と保育園児の母として育児もしているが、自分の子どもも含め多くの子どもに接して刺激を受けることが多い。観察するとその行動や言動がおもしろく、「モノつくり」の創意工夫や発想の豊かさを思い知らされるのである。取り組む姿勢の純粋さや集中力には脱帽する思いで、自分に足りないことを気づかされる。自然と対話し、「なぜ?どうして?」「もっと!もっと!」と、よい意味での貪欲さや、がむしゃらな姿勢を見せつけられる。これらは見習わなければならないのかもしれない。そのように考えている現在だが、先日、ちょっとした不注意で足指を骨折してしまった。そうなると、それはそれで、普段はあまり見えず、気づかなかったことも少し見えたりするので不思議である。日常生活の中で見落とされがちなものに気づく機会にもなり、発想を転換せざるを得ない状況にもなったりする訳だが、アンテナを張っていればいろんな情報をキャッチできるということを体験することになったのである。

このように、様々な雑念と日々戦いながら博士後期課程2年となってしまいました。とてもいい院生とは言えない現状ですが、破門されることなく、指導教授として根気強く指導をしてくださる綿貫茂喜先生には感謝の気持ちでいっぱいです。今年こそは必ず論文を2報は投稿しようと決意をしています。頑張ります!そして目標として、早くこれらをまとめて学位論文としたいと考えています。

関連記事

  1. 被服衛生部会内規の改正

  2. 第31号 巻頭言

  3. 部会誌35号論文講評

  4. 第34号 「公開講座報告」(丸田先生)

  5. 第34号 会計報告②★訂正.pdf

  6. 国際ミニシンポジウムのお知らせ

  7. 29巻 講評

  8. 第32号 研究室紹介

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。