23巻 部会からのお知らせ

私たち被服衛生学部会員のもう一つの役割
-「衣服と健康の科学」出版と公開講座から-
鳥取大学・伊藤紀子



この度(社)日本家政学会被服衛生学部会からはじめて、(株)丸善出版事業部のご尽力により生活者を対象に「衣服と健康の科学」のタイトルで著書を出版することができ、多くの方々から好評を頂いています。

私たちの被服衛生学部会は、「人の健康に視点をおいた衣服の研究」を共通テーマとし、それぞれの機関で行っている研究・教育を推進し、併せて家政学の発展に寄与することを目的とし1976年に「被服衛生学研究委員会」として発足しました。その後、1979年に名称変更され現在に至っています。本部会では、会員の研究・教育の研鑚を図るため、被服衛生学ならびに関連領域を対象に、さまざまなテーマのもと周辺情報や新しい計測方法の研修、教育方法など、毎年夏期に1泊2日~2泊3日のセミナーを実施しています。この宿泊付き夏期セミナーを通じ、部会員間の研究・教育の質的向上はもとより、部会員相互の親睦も大いに深められていると確信します。

しかし、社会に目を向けると健康志向から様々な情報が飛び交い、時には奇異な消費行動も発現しています。これらの情報の中には、理論的に解明されたものや一面からの現象を誇大に評価したものなどさまざまです。そこで、研究を通して明らかにしてきた衣生活情報を生活者に対して、わかりやすく社会へお伝えし、新しい情報を共有することも、私たち被服衛生学部会員にとって重要な役割と考えます。幸い、本部会では1996年から隔年、文部科学省の研究成果公開促進費の補助を受け「衣服・健康・科学」をキーワードとして公開講座を実施し、多くの一般市民や中・高等学校教員の参加と高い評価を得てきました。その実績を基に、それぞれ得意とする分野での最新の研究成果をまとめたものが著書「衣服と健康の科学」です。

内容は、以下のとおりです。

第Ⅰ部 日常着へのとびら
第Ⅱ部 特殊服へのとびら
第Ⅲ部 ファッションへのとびら
第Ⅳ部 健康へのとびら

また、最新の素材や話題の衣服についてもコラムで解説 しました。4つのとびらをちょっと覗いてみてください。

このような生活者を対象とした研究成果の公開も部会員 の大切な役目と思います。なお、この度の著書刊行にあたり、 部会員および関係者の多大なご協力に感謝申し上げます。

関連記事

  1. 第34号 「巻頭言」(斉藤秀子)

  2. 第28回 日本家政学会被服衛生学部会 夏季セミナーのご案内

  3. 第33号 特別寄稿(登倉先生

  4. 23巻 大学院生の声2

  5. 22巻 巻頭言-「衣服と健康の科学、最前線」を走る被服衛生学部会

  6. 第32号 セミナー報告 第31回

  7. 25巻 特集-部会創立30周年5

  8. 部会誌35号表紙

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。