22巻 大学院生の声-2

【22巻 大学院生の声】

 

ファッションと健康

 

       金城学院大学大学院 人間生活学研究科   平岩暁子

 

 私は「ファッションと健康」というテーマを持って研究をしています。もともと服や小物を作るのが好きで、そして服を着ること、ファッションが大好きで。そんな私が必然的に選ぶことになったテーマなのかもしれません。

 

 社会人入学で大学院に入って被服衛生学という分野を改めて勉強するようになり、衣服と環境、そして人体との係わりについてとてもおもしろいと思うようになりました。そしてさらに勉強をしていくうちに、私の好きなファッションと、快適・着やすさといった私たちの身体の健康に係わることと関連させて研究したいという気持ちが強くなりました。しかし興味ばかりが先行してしまい、実験テーマや実験計画をうまく立てられずに、研究として成り立たせることが難しいのでは、と感じることもあります。現在は、すでに流行から定番になりつつありますが、多くの人に受け入れられている「ストレッチ」素材のタイトスカートの動きやすさについて、楽しく着用実験をやっています。

 

 名古屋でいちばんおしゃれな学生が集まると言われている我が大学です。雑誌からそのまま抜け出してきたような学生達がたくさんいます。彼女たちを見ていると、今何が流行っていて、どんなものが受け入れられるのか、ということを常に感じることができます。そして「着る」・「装う」ことが彼女たちにとってどれほど大切なのか、ということも感じられます。しかし必ずしも健康的に美しく着られていない場合も多いです。着心地の悪そうな衣服が着られているのを時々見ますが、おしゃれするには少しくらいの我慢も必要、という認識が今でもあるようです。また痩せて見えたいという願望からか、サイズに合わない小さめの衣服を着用し、見た目が美しくないばかりでなく、動きにくそうにしている場面も多く目にします。ファッションと健康は相反する関係にあってなかなか近づくことは難しいのかなあ、といつも感じてしまいます。ですが、楽しんで「着る」ことができ、おしゃれで健康的な衣服とはどんなものか、ということをこれからも私のテーマの中心にいつも考えていたいと思います。

 

 在学中には、韓国の韓南大学校へ1年間の交換留学の経験もさせてもらいました。その間には日本と韓国でファッション意識や衣服の購買行動についてアンケート調査を行うことができました。日本とほぼ時差なく同じファッションの流行があります。人々の活気や優しさがあって私がいちばん好きな国になりました。私たち日本人と近い感覚や意識を持った韓国の「ファッションと健康」にも、この先も関心を持っていきたいです。

 

 大学院在学中には、たくさんのことに挑戦できて、学生という時間をとても有益に過ごせていると思っています。この先もいつも敏感にアンテナを張り、さらにいろいろなことに興味を持って取り組んでいけたらと思っています。

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