第26回 日本家政学会被服衛生学部会 夏季セミナーのご報告

第26回日本家政学会被服衛生学部会 夏季セミナー報告
実行委員長 嶋根歌子

第26回被服衛生学部会夏季セミナーは、和洋女子大学佐倉セミナーハウスを会場として、2007年8月7日から8日に開催されました。ご多忙の中、遠方にもかかわらず多くの方々にご参加いただき、成功裡に終了することができました。快くご講演をお引き受け下された講師の方々並びにセミナーにご参加下された方々に、実行委員会一同心から厚く御礼申しあげます。

本セミナーは、21世紀の少子高齢社会に被服衛生学はどのような貢献ができるのか。社会構造や消費構造の変化に伴い、生活者が本当に求めているものが何であるのかを見極めその要求に応えることとし、総合テーマは、「被服衛生学のこれから―戦略と戦術―」としました。そこで、研究の幅を広げるための戦略的研究の必要性を学び、さらに戦術として現実に直面している高齢者、介護、環境、消費者の問題を提示し共に考える場として企画しました(プログラムを後述)。

講演は、神奈川県産業技術センターにおける組織改革と職員の意識改革・人材育成活動を中心としたマネージメント戦略、高齢者の健康に大きな影響を与える生理・心理特性と温熱環境、21世紀のエイジレス人間、衣生活に関わる在宅看護の現状、環境にやさしい繊維、繊維のクレーム事例など、会員のセミナーへの要望をくんで企画しました。また、事例研究5題の研究発表は若手の研究者を中心に活発な質疑応答がなされました。懇親会前半は、セミナーハウスの食堂で、後半はホワイエでダンスとお話を開催しました。さらに懇親会後に、本セミナーのメインテーマである―研究の幅を広げる戦略を考える―を行いました。元部会長の伊藤紀子先生から被服衛生学分野での約40年間にわたる研究の歩みと若い研究者へ望むことをお話いただき多くの示唆をいただきました。その後、伊藤先生、栃原先生、田口先生、鎌田先生によるディスカッションでは、一貫した研究テーマの重要性、研究経験、高齢者をどう捉えるか、被験者のくくり方、研究テーマとそれに合った研究手法は何であるのか、被服衛生学はどうあるべきか等熱い討論が行われ、もう一度被服衛生学を振り返る時代に来ていることを実感しました。宿泊棟では吹き抜ける涼しい風の中で腰を下ろしての親交、同室になった人達のネットワークを広げる懇親が楽しく行われていました。セミナー閉会後に、国立歴史民俗博物館の解説と見学のオプションツアーを企画し、多くの方が参加して下さいました。

なお、和洋女子大学のセミナーハウスの講演会場を無料で借用することができ、これにより参加費、懇親会費を抑えることができました。協力を頂いた和洋学園に感謝の意を表します。

今回のセミナーは、顧問として、家政学会長田村先生、部会長栃原先生、副部会長山崎先生に参画して戴き充実した企画となりました。さらに標記のテーマのもとで、夜の遅い時間帯でのご講演をお引き受け戴きました伊藤紀子先生、関東地区の実行委員の先生方のご尽力によって、部会員相互や若い研究者の方々との活発な交流、関連領域の研究や現場での生の声を聞くことができた絶好の機会となりました。実行委員長としてこの場をお借りして深謝いたします。

報告を終えるにあたり、実行委員会の先生方のお名前(50音順敬称略)を記します。

セミナー実行委員会 委員:岩崎房子、内田幸子、加藤三貴、小柴朋子、斉藤秀子、薩本弥生、
佐藤真理子、嶋根歌子、田口秀子、多屋淑子、呑山委佐子、丸田直美

顧問:(家政学会長)田村照子、(部会長)栃原裕、(副部会長)山崎和彦

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